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残穢―住んではいけない部屋―の感想(ネタバレ有)

なんとなくホラーが観たい昼下がりというのが時々あるのですが、先日のそういう午後に観ました。
日本のホラー映画「残穢」(ざんえ)です。

竹内結子橋本愛が出ているのですが、二人ともとっても美人!
竹内結子は主人公のホラー作家を演じていて、気だるい感じとメガネが色っぽい。
橋本愛は普通の女子大生役。(オカルト好きの設定でキラキラJDって感じでは全くない)
ちょっと前に見た同期のサクラでキツいお嬢様的キャラがハマってるなーと思いましたが、普通の女の子役もこれはこれでいいですね。
あんまり怖くないので、美女二人を目の保養のために観るのもおすすめです。
と言いたいのですが、ちょっと後味悪いので、引きずるタイプの方にはおすすめできません。笑
私は全然平気でしたが・・・
ネタバレ有で感想を書きます。


あらすじ
読者の体験談を元に短編ホラーを書いている女性作家が主人公。
主人公のもとにある女子大生から「新居の部屋で奇妙な物音と気配がする」という体験談が寄せられる。
二人でその原因を探るため取材をしていくと、その土地であった不気味な事件が次々と明らかになる。
一見関連のなさそうな複数の事件が実は繋がっていて、全てその土地に残る穢れに由来している。
そして穢れはその土地に直接関係ない人のところまで伝播していく・・・

そんな感じです。
後味の悪いところというのは、映画のラストで主人公が「その後何も起きていない」と結論づけるのですが、実は穢れによる不幸の連鎖は全く終わってなどいないというところ。
そして穢れは聞いただけでも伝播するというところ。
もしかしたら私にも・・・?と視聴者に思わせるような作りになっています。

ホラー表現はちょっとありきたりであまり怖くありません。
唯一不気味だなと思ったのは「赤ん坊が床から湧いてくる」という表現でしょうか。
原作が小説なだけありますね。
でも湧いてくる赤ん坊も映像になってしまうとあまり怖くなくて残念・・・

エンドロールのあとで、お坊さんが呪いの絵を取り出して何やらナムナムやっています。
このお坊さん、主人公たちが取材したときには呪いの絵は火事で焼けてしまったと話していたのに嘘ついてたんですね。
なぜ嘘をついた?このナムナムは何なのか?
私は、このお坊さんが実は黒幕で自分が助かるために穢れを伝播させる呪術的なことを行っていたのかと思ったのですが、ネットの感想を読むと他の解釈もありました。
お坊さんが嘘をついたのは穢れが広まるのを防ぐためで、今でも一人頑張ってお祓いしようとしているというもの。
製作者側の意図はわかりませんが、ホラーはちょっとぼんやりしているくらいがちょうどいいと考えているので追及はしません。
お坊さんが黒幕でも怖いし、お坊さんのお祓いが効かないのも怖いですね。

ところで、サブタイトルの「住んではいけない部屋」ってなんなんですかね?
さっきから書いていますが穢れは土地に由来するもので、女子大生の部屋以外でも同じアパート内の別の部屋や近所の一軒家でも怪奇現象が起きています。
さらにもともとその穢れは離れた土地で起きた事象に由来していて、女子大生の住む土地まで巡り巡って伝わっただけ。
「住んではいけない部屋」っておかしいと思うんですよね。。。
残穢だけのほうが不気味だと思うのにな。