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僕のワンダフル・ライフの感想(ネタバレ有)

僕のワンダフル・ライフという犬が主人公の映画を観ました。

余談なのですが・・・
アメリカにはフォスターという保護犬を一時的に預かるボランティアがあるそうです。
駐妻の友達がやっていて、一週間ほど子犬を預かったそう。
実はアメリカに来て以来、ペットが欲しいなあという気持ちがあります。
守るべき存在がいれば、この無意義な駐妻生活にも張り合いができるような気がするのですが、ペットを迎えるとなると結構ハードルが高くて。
今までペットを飼ったことがないし、帰国するときどうする問題もありますし。
でも一週間ならできるかも・・・?
友達がボランティア登録している施設では、預かる際のゲージやフードも提供してくれるそうです。
でもトラブルがあったときの対応(英語とか運転とか)に自信がないなあ。。。

ということで、わんちゃんのいる生活へのポジティブイメージを膨らますためにこの映画を選びました。
正直ストーリーは全然ハマらなかったのですが、犬たちは皆かわいくて賢そうで癒されました。
否定的になるかもしれませんが感想を書きます。ネタバレします。


犬として何度も転生を繰り返す犬のお話。
彼(たまにメスですが)は何度目かの犬生(人生)で最愛の飼い主であるイーサンという少年に出会います。
出会った頃は小学生くらいのイーサンですが、時が経って高校生になり、アメフト部に所属します。
名門大学へのスポーツ推薦をもらうのですが、酒乱の父親のことを同級生にネタにされてケンカに。
怒った同級生がイーサンの家に花火を投げ込み、家は全焼、イーサンは脚をケガしてしまいます。
スポーツ推薦は取り消しになり、苛立ちから最愛の彼女と喧嘩別れ。
農業の学校へ進学しますが、間もなく犬が寿命で死んでしまいます。
犬はすぐに転生して、優秀な警察犬になり飼い主と心を通わせますが、仕事中に撃たれて死にます。
次は小型犬として生まれ、女子大生に飼われ肥満になります。
女子大生は犬きっかけで結婚相手を見つけ、犬も人間も幸せな家庭を築きますが、犬は老衰で死にます。
次は大型犬に生まれ、子犬のときに低所得女性に貰われますが、大きくなるとネグレクト状態になり捨てられます。
フラフラしてるとイーサンの元カノの娘に出会い、それから独居老人のイーサンにも出会い、イーサンと元カノ(未亡人)を引き合わせてハッピーエンドに。。。

夫からはご都合主義を目の敵にしていると言われる私なので、最後の展開が本当に苦手です。
老人イーサンはお世辞にも魅力的とは言えない人物です。
身寄りもおらず、祖父母の残した農園で、人付き合いは最小限に、毎日薄汚い服で過ごす偏屈じいさんって感じ(に見える)
一方、元カノは子供や孫たちに囲まれ、大家族で幸せに暮らしています。
そんな人が高校時代の元カレ(しかも割とひどい形でイーサンからフッてる)にたまたま会って、ちょうど夫も死んでるしって感じで復縁して結婚するんですかね?
映画はずっと犬目線だからわからないだけで、犬が死んだ後に二人のあいだにもう少し何かあったのか?
それとも、一度でも深い繋がりのあった人が惨めな目に遭っていると放っておけない慈悲の心?
博愛精神なのかな?

そして映画全体を通した感想は、人間に振り回される犬たちが不憫だなあという感じ。
仕方ないことなのかもしれませんが、人間が支配するこの世界で彼らは人間の保護がなければ生きられないんだなあって。
イーサンに出会う直前では、悪い人間に捕まり真夏の車に放置されて死にかけてます。
(イーサンの母が車の窓を破壊して助け出すシーンにはドン引きしました。いくらなんでも・・・)
その前の犬生では保健所で殺されたんだったかな。忘れたけど子犬のうちに即死します。
女子大生に人間の食べ物を与えられまくって肥満になってるのもかわいそうに見える。。。

この映画はきっと動物を飼ったことがあって、彼らと心を通わせた人が観るべき映画なんだと思います。
私にはこの映画に描かれる犬の気持ち、犬が考える生きる目的に同意していいものなのか戸惑ってしまいました。
人間の都合よく作られてない?という疑問がずっと頭に浮かんだまま観ていました。
ということで、犬を飼うことに逆に後ろ向きになったような・・・
彼らの命に介入してしまうのが少し怖くなりました。
でもかわいかったなあ。そばにいればきっと癒されるんだろうなあ。葛藤。。。