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BEASTARSのアニメ感想(ネタバレ有)

BEASTARSのアニメを見ました。
シーズン2に続くようですが、恐らくもう見ないかな。
なかなか独特の世界観で、それが苦手で・・・
シーズン1はすべて見たので感想を書きます。たぶんネタバレします。


子供の頃から動物が会話する系の漫画やアニメは好きでした。
ペンギンズfromマダガスカルは映画まで観たし、バケツでごはんは全巻大人買いしました。
そういうのもあってこの作品も見始めたのですが・・・

BEASTARSの舞台は動物たち(擬人化)が文明を持って暮らす世界。
草食獣と肉食獣が一緒に暮らしているが、肉食行為はタブーとされていて、
肉食獣は大豆や卵で必要な栄養を摂っています。
主人公の通う全寮制の学園内で肉食(作中の言葉では食殺)事件が発生して・・・というお話。

肉食動物と草食動物が仲良く暮らす・・・よくあるテーマかと思います。
夢がありますよね。
でも私昔からこういったテーマが苦手なんです。
(じゃあ見るなよって話なんですが。すみません)
お互いが本能に耐えてまで仲良くする意味がわからない。
そもそも「仲良く」ってなに?
つい今生きている世界に当てはめて考えてしまうんです。
もしこの世に人間を主な食事とする人間がいたとしたらきっと仲良くなんてできないと思う。
もし私たちの食事となる動物が人間の言葉を話して同じような文明を持っていたら・・・
考えただけでもおぞましい。

さらに不思議なんですが、そもそも違う動物たちが同じ社会で生きるのってかなり困難だと思うんです。
だって食性や姿かたち以外にも、寿命や生態環境が全く異なるから。
BEASTARSでは、寿命は同じようです。
ウサギが自分の年齢は18だと答えるシーンがありました。違和感・・・
そして環境の違いはたまに調整すればOKという設定のようです。
2日に1時間、ホッキョクグマであれば涼しい部屋で過ごす・・・みたいな。
動物たちは種類によって大きさにはかなりバラつきがありますが、
基本的な形は同じで、動物のような頭に人間のような体を付けた感じです。
どの動物も指があって目は前についています。
つまり現実世界の動物とは全く違う生き物たち・・・
最初はどうもこれが不気味に感じていましたが、
そういった生物が暮らす全くの異世界の話なんだと思えば何とか見れました。
でもそれにしたって、現実の動物っぽさが変に残っているのが気になる・・・
仲間を食うという禁忌や異種間の禁じられた恋を描きたいがための
ご都合的な設定な気がして・・・
漫画アニメの世界なんだからご都合的な設定でいいんですが。うーん。

そして性的な描写は私にはレベルが高すぎました。
二次元であれば現実味がないから結構何でもイケると思っていましたが奢りでした。
ウサギの顔に、胸の膨らみ、腰のくびれ・・・うーん・・・
何より苦手なのは、かなり体格の違うオオカミとウサギの絡み。
そんなに小さな相手に欲情するなんて・・・という拒否感を持ってしまいました。
ちなみにこの世界では異種間でも子供が産めるようです。せめて人工授精であってほしい。

とにもかくにも、作者と私は性的嗜好が全く異なるようです。
こればっかりは仕方ないか。ケモナーの道は険しい。

ストーリーそのものは、肉食とか異種姦とか抜きにしたら、
普通の恋愛もの、学園もののようで、思春期の繊細さがあってよかったと思います。
キャラクターたちの抱える思いも共感できるところが多かったです。
原作の作者は女性なんですね。なるほど。